弁護士法人アヴァンセ 刑事事件の話6

弁護士法人アヴァンセから刑事事件・未成年の犯罪について。

今回は、性犯罪による刑事事件についてです。

ちかん・強制わいせつによる刑事事件
性犯罪で罪状における大きな分岐点は、下着の中に手を入れたかどうかです。入れてしまえば強制わいせつ罪となり親告罪の対象になり、他方、入れていないものは迷惑防止条例違反となり、被害者の告訴の意向に関わらず起訴されます。痴漢として女性が男性を捕まえたとすると、有無を言わさず現行犯とみなす運用が長年の間行われたことによって、多くの冤罪事件が起こっています。万が一、そのような場面に遭遇したならば、なにもしなければ現行犯とされてしまいますので、否認し続けることが、他の犯罪よりもはるかに重要なことといえます。現行犯逮捕されると、長期間の勾留を余儀なくされる場合もあります。被疑者及び被疑者の家族にとっては、職場への対応が重要となります。社会的な影響が懸念されることもあるので、不本意であっても早期の身柄解放を目指すべきなのか、冤罪を主張して徹底的に争うべきなのかは、弁護士に相談して、慎重に決めるべきです。 身柄解放を目指して示談する場合、金額はおおむね数十万円程度となりますが、同じ被害者をつけ狙うことで複数回の犯行に及んだものなど悪質な場合はそれ以上の金額になることもありえます。

法定刑
迷惑防止条例違反 6ヶ月以下の懲役又は50万円以下の罰金(東京都の場合)
強制わいせつ罪 6ヶ月以上10年以下の懲役

示談が成立すると
迷惑防止条例違反の場合、初犯であれば不起訴処分か、略式罰金となる可能性が高いです。特に相場があるわけではなく、迷惑防止条例違反の場合は10〜50万円、強制わいせつ罪の場合は50〜100万円で示談となるケースが多いようです。
また、示談交渉上有効な方法の1つに通勤経路の変更等があります。
これらの条件提示を駆使して、被害者との示談を成立させることが量刑上、重要となります。

弁護士法人アヴァンセから性犯罪による刑事事件については以上です。

性犯罪で罪状における大きな分岐点は、下着の中に手を入れたかどうかだということは、弁護士法人アヴァンセで初めて知りました。
最近思うのが、男性専用車両も設けたらいいのになと思います。
痴漢していない人が痴漢扱いされて、痴漢扱いされた人がショックで自殺というニュースを聞いた時は胸が痛くなりました。
痴漢する人も、大きな罪ですが、していない人がしたと認定されるのは本当に可哀想だと思います。こういう事が少しでも減るよう、男性専用車両も設けたらいいのではないかと私は思います。